おいおい、インターネット=悪かよ

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とある判決でタイトル通りの世界になる可能性が大真面目にあるみたいです。

5月26日のGIGAZINEの記事イメージシティ株式会社のストレージサービス「MYUTA」に関する裁判結果について書かれていますが、今回の裁判結果によれば「不特定多数に共有していない、特定の個人のみ使用できるストレージサービスでも著作権侵害」だそうです。恐らくは、ストレージサービスで使われるサーバが個人所有のものでない、このサービスを利用するために不特定多数のユーザーが一つのサーバに対してアクセスしなければならない、という2点が「著作物の私的複製」の解釈の範疇から外れてしまうと判断からでしょう。

今回は音楽を取り扱うサービスであったため、著作権保護という観点からこのような異常な判決になったと思います。ただ、今回の結果で他のストレージサービスにも影響が及ぶのは明らかでしょう。また、ストレージサービスでなくとも類似した仕組みである音楽配信サイトにも影響するでしょう。もっとも、音楽配信サイトの場合は配信する際に著作権料を含む料金を支払うことが多いのでサービスが停止することはないでしょうが、JASRACなどの著作権管理団体を介してないインディーズミュージシャンの音楽は配信されにくくなるかもしれませんね。(もしくは、インディーズのみに絞る可能性も)

ただ、一番心配なのはこの判決結果を拡大解釈すれば個人HPやブログ、SNSなどの個人サービスにも及ぶでのはないかということ。著作権のある音楽ファイルをアップロードしていなくても、アップロードする可能性があるということでこの種類のサービスを規制できるでしょう。また、音楽ファイルではなくとも著作権に関係しているものであれば規制される可能性は高いでしょう。つまりは個人HPやブログなどが制限される、最悪の場合は禁止になる可能性も大真面目にあります。

詳細とさらに過激な拡大解釈は前述のリンク先の記事に書いてありますのでこれ以上は書きませんが、今の日本の裁判は著作権保護の方向性や法解釈に問題がある、または法整備がまったくされてないと痛感しますね。

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このページは、sakuradaが2007年5月27日 20:09に書いたブログ記事です。

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