聖遼学園における、七角ペンダントにまつわる物語は完結しています。にも関わらず、何故続編を作るのか。
初めて今作を知った時、前作の主要人物の語られなかった過去の話なのか思いました。それならまだ作る理由が分かります(それでも無理してまで作る必要はあると思いません)。しかし、そうではなく、前作から1年後の話。それも、前作の用意された結末とは違う展開の話らしいです。
この時点で言い様のない不安を覚えました。しかし、開発スタッフは前作に関わったもので構成されており、今作を作る必要性がないことを重々承知のはずです。また、版権問題もかなり面倒であったことだと思います。大きなリスクであることを理解しており、面倒な版権の問題をクリアし、なおかつ前作のスタッフを招集してまで創ることにしたのは一体何故なのか。
単なる良作を創るだけならここまでする必要がありません。当時の開発スタッフを招集すればすむはずです。それにLの季節は名作ではあるけれども、悲しいことにそれほど有名であるわけではありません。続編を作ったとしても「あ、そう」で済まされてしまう可能性が高いのです。続編を出すメリットが全くないといっても良いでしょう。それでも出すことにしたのには、Lの季節でなくては意味がなく、また、それほどの覚悟があったのでしょう。
なので、前作を愛する者として、開発スタッフの意図を知るために今作の購入を決めました。今作が失敗作に終わらないことを切に願うばかりです。
Lの季節2 -Invisible Memories-(初回限定版)
Lの季節2 -Invisible Memories-(通常版)
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