Queenはこれまでに数多くのベスト盤(またはそれに準ずる物)が多く発売されています。その中でも3枚目のベスト盤である「グレイテスト・ヒッツ III」は他のものとは違い、フレディに捧げるアルバムとして編集されています。Queenのアルバムからだけでなく、フレディのソロアルバムや、エルトン・ジョンやジョージ・マイケルらがフレディ・マーキュリーの代わりに熱唱するトリビュート・アルバムからも選曲されており、他のベスト盤とは一線を画した内容となっております。
このアルバムに収録されている曲の中で是非とも聴いて欲しいのが「No-One But You(Only the good die young)」。これはジョン・ディーコンがレコーディングに参加した最後の曲であり、またQueenが完全なるQueenとして(他のアーティストが参加した「+~」という形でなく)レコーディングした最後の曲でもあるのです。歌詞の内容もフレディを歌った意味深なものであり、フレディの熱狂的ファンは勿論、この曲を作ったブライアンやレコーディングに臨んだロジャー、そしてこの曲を最後に事実上引退したジョンにとっても特別なものだと思います。(それ故に歌詞の日本語訳には文句を言いたくもあります)
ちなみに、今回のAmazonへのリンクは輸入盤になっていますが、これにも理由があります。日本盤にはボーナストラックとして「I Was Born To Love You(ボーン・トゥ・ラブ・ユー)」が収録されているのですが、輸入盤には「Thank God It's Christmas」というクリスマスソングになっているのですよ。この曲が収録されているアルバムは日本で入手するのが難しく、その意味でも「グレイテスト・ヒッツ III」はお薦めしたい、特別なベスト盤です。
コメントする