前評判は惨憺たるものでありましたが、実際プレイにしてみるとそれほど酷くはないというのが正直な感想です。もっとも、自分はあまり期待してはおらず、買った動機も「ブラウザ版とどのような差別化するつもりなのか」というものでしたので、それが良かったのかもしれませんが。
ゲームシステム自体はブラウザ版をターン制シミュレーションに再構築したものです。そのため、他メーカーの戦略型シミュレーションゲームと比較すればそんなに複雑ではありません。難易度を丁(イージーモード)にすれば気負うこともなく始められるのではないでしょうか。一部のシステム(戦闘時の陣形、建造時の資源比率など)もブラウザ版とほぼ同様であり、そのノウハウをそのまま流用できます。とにかく、敷居を高くしない、ブラウザ版との違和感を極力なくす方向に再構築したといえます。そのデザイン思想は(まだ序盤までのプレイ感想ではありますが)間違っていないと言い切ってよいでしょう。
その一方で、発売前から危惧されていたUI面での不満点が強く感じられました。ただ、自分はネットで指摘されていた「フォントが安っぽい」「シンプル過ぎる」というパッと見のデザインは一部を除き気になりませんでした。むしろ、シンプルなUIは少し寂しいものの、煩すぎず快適にプレイできる一助になっているように感じられました。
自分が気になったのは戦闘を演出を省略できるショートカット版のデザイン。真っ白な背景に文字情報というシンプルなものなのですが、これが実に目に痛い。コントラスト比が強すぎて、目に突き刺さるように感じられました。これはテストプレイ時に指摘・発見され、改善されるべき問題点と言ってよいと思うのですが...。また、戦略マップ画面・鎮守府内画面の移動時のローディングが妙に長く、それもストレスが溜る不満点でした。
ゲームシステム自体はそんなに不満点はなく、リアルタイム制からターンシステム制への再構築はよく練られていると言えるのに、それ以外の面での短所が目立つのが勿体ない。ただ、その短所もこれからのアップデートで改良する前提なのかもしれませんが。
今のところ、ネットでの前評判ほど悪くないのは確かです。長所と短所が入り混じり、長所の方が多少勝っているという感じですね。
まだまだ始めたばかりであり、まだ見えていない点も多々あります。しばらくプレイしてまたこのブログに書いてみようと思います。
コメントする